植物の工業的栽培(=植物工場)市場は依然として注目度が高く、展示会への出展企業も多い。また、国や自治体などの農業政策だけでなく、国民の食に対する意識もあり、順調に拡大している。 電気代などコストに掛かる課題や収益性の面で閉鎖・撤退している栽培事業者もいるが、黒字化を実現している栽培事業者もおり、農業政策として将来的に期待されている分野である。
植物工場の注目度としては閉鎖空間で栽培を行う完全人工光型植物工場が高いが、次世代施設園芸を推進する動きから太陽光利用型(併用型)植物工場の注目度も高まっている。
特に環境制御機器や環境監視システムなどを活用して高収量化を目指す動きが活発化している。
このような状況を受けて、同社では「養液栽培システム」・「栽培プラント」・「関連資材」・「農業ICT機器・サービス」に加え、「工業的栽培を実施している事業者事例(53件)」・「植物工場野菜を販売・利用している小売店・飲食店事例(43件)」を含め調査を実施し、その結果を「2016年 植物の工業的栽培市場の現状と将来動向」として資料にまとめた。
I.総括編
1.植物の工業的栽培市場の現状と今後の方向性
2.TPPと植物の工業的栽培
3.黒字経営確保に向けた植物の工業的栽培の在り方
4.栽培事業者の分析(工業的栽培事業者事例編のまとめ)
5.販売・利用者の分析(販売・利用者事例編のまとめ)
6.植物の工業的栽培の技術動向と課題
7.植物の工業的栽培におけるコスト分析
8.植物の工業的栽培事業に関する企業動向
9.海外における植物の工業的栽培市場の現状と日本企業の取り組み
10.行政(国、地方自治体など)の支援施策(補助金、放棄地・遊休地活用)と推進状況
II.集計編
1.養液栽培システム、栽培プラント、関連資材、農業ICT機器・サービス
2.工業的栽培事例編
3.販売・利用者事例編
III.養液栽培システム編/栽培プラント編/関連資材編
1.たん液(湛液)栽培システム
2.NFT(薄膜水耕)栽培システム
3.固形培地栽培システム
4.完全人工光型植物工場
5.太陽光利用(併用)型植物工場
6.コンパクト型(店頭栽培用、家庭用など)植物工場
7.育苗型植物工場
8.固形培地(ロックウール)
9.固形培地(有機培地、その他)
10.人工照明
11.殺菌システム/排液浄化システム
12.生物農薬(天敵農薬・微生物農薬)
13.養液栽培用肥料
14.冷暖房空調機器
【養液栽培システム編/栽培プラント編/関連資材編共通項目】
1.市場概況/市場規模推移
2.メーカー別シェア
3.販売ルート
4.価格動向
5.課題(技術、阻害要因、その他)と将来動向
6.主要参入企業一覧
IV.農業ICT機器・サービス編
1.栽培環境管理機器(環境制御装置、給液管理装置、栽培環境監視システム)
【農業ICT・サービス編共通項目】
1.市場概況/市場規模推移
2.参入(研究)企業事例
3.主要参入企業一覧
V.工業的栽培事例編
1.事例編(野菜・果実・きのこなど)
【工業的栽培事例編項目】
1.事業者概要
2.工業的栽培の事業化動機
3.栽培方法・システム内容
4.栽培品目・生産量・収穫サイクル
5.販売高状況
6.利益・採算状況
7.光熱費削減・省エネ対策
8.技術的課題・動向
9.光源(蛍光灯)をLEDへ変更する可能性の有無
10.販売方法(流通ルート)と販路開拓・価格決定
11.販売提携関係(主要販売先)
12.インターネット販売の取り組み(自社/委託)
13.植物工場栽培に期待する作物
VI.販売・利用者事例編
1.販売者事例(小売店など)
2.利用者事例(飲食店など)
【販売・利用者事例編項目】
<小売店>
1.事業者概要
2.植物工場野菜の取り扱いの経緯
3.販売品目・販売実績・露地野菜との利益の差異
4.取り扱いの効果・現状の課題・消費者の反応
5.植物工場/植物工場野菜に対する印象
<飲食店>
1.事業者概要
2.植物工場野菜の取り扱いの経緯
3.取り扱い品目・提供メニュー
4.取り扱いの効果・現状の課題・消費者の反応
5.植物工場/植物工場野菜に対する印象